多摩地区公立小・中学校図書館職員の会ニュース
 
 
 2000年 夏(1号)
 
 日本は経済的に豊かな国になりましたが、不登校児12万人(小・中学校、文部省資料)、自死が毎日90人(「生と死の会」報告)という現在は、社会的に人間関係が大きな問題なのではないでしょうか。
 学校教育は中でも学級崩壊、学力低下が問題になり、子ども達の荒れについては社会問題になっています。家庭崩壊、学校崩壊とも言われ、あらためて教育の重要性が着目されています。その中、読書については1ヶ月に1冊も本を読まなかった者が、小学生は11.2%、中学生は48%です(’99年SLA調査)。読書は自分の頭に刺激をあたえ、すべての行動の基盤をつくるものと言われています。
 学校図書館では、昼休み・放課後は学年を超えた子ども達で話していること、本と出会って夢中で読んでいる子ども達の姿があります。読書の楽しみで、人の気持ちがわかる想像力がつき、著者との対話で創造力がつき思考することができるようになります。また、学校図書館を利用した授業では、知識の詰め込みを超えて、知恵を育む授業になります。子ども達の知的好奇心は、多様であり、無限です。今、学校図書館にいる学校図書館職員がいる自治体は多摩地区で、国立市、国分寺市、狛江市、多摩市、日野市、保谷市、町田市、三鷹市です。非常勤嘱託、臨時職員、有償ボランティアで、1人平均5時間勤務です。とても、満足に資料要求に答えられる状態ではありません。「何か面白い本なーい。」「薬剤師になりたいんだけど、薬剤師の本ある。」「Y2KのKって何。」「ヘレン・ケラーの本ある。」「原発の本ってある。」「近くで遊びに行くのにいいとこある。」「この漢字なんて読むの。」「お米の種類のわかる本ある。」「おしめの本ある。」などの子ども達の質問に資料提供できる人がいて、すぐに使える学校図書館が必要です。子ども達が自分の未来に希望がもてるように学校図書館の充実が大切です。そして、より良い学校図書館にするために、多摩地区では、昨年の秋に研修会を始めました。
 
 ’99.11  多摩地区の状況、交流・会で今後取り組む事
 ’00.3   「オリエンテーション」のすすめ方・おすすめの本
         のブックリスト作成について
 ’00.6   三鷹市学校図書館見学・調べ学習ブックリスト作成
 
 子どもたち一人、一人に資料を手渡すことによって、読書を通して心の豊かさを、知的好奇心が満たされ、知恵がつくことで自信を持ちます。彼らは、自分にとって何の情報が必要か、その検索方法を身につけ調べることが課題解決能力をつけることになります。そのつみ重ねが自分の人生を展開する基礎となるのです。
 「多摩地区公立小・中学校学校図書館職員の会」から、不定期ですが、会報を発行します。皆さまも是非、ご感想・ご意見を寄せて下さい。皆で考えてゆきましょう。
 
      連絡先:〒186−0011 国立市谷保1348−1
          国立市立第3中学校・図書室 川真田 恭子
          電話:042-576-3638(11:30〜16:30)