2006年6月30日
日野市長
馬場弘融様
                                             ライブラリー・フレンズ日野
                                            (旧日野の図書館を考える会)
                                              代表 小林 卓
 
「第3次日野市行財政改革大綱(案)」についての意見
 
1.私たちライブラリー・フレンズ日野(旧日野の図書館を考える会)は、「第3次日野市行財政改革大綱(案)」における図書館職員の定数削減(特に大項目3 3-1(4)h)及び正職員が専門性を発揮したサービスを縮小する方針に対して別紙に述べる理由により強い危惧を抱き、反対します。

2.「(仮称)図書館基本計画」の策定に際しては、市民の参加を求めます。また、ここでの議論は可能な限りオープンにすることを望みます。

3.「高齢者宅配サービス、病院図書館サービス、視覚障害者向けサービスの実施」「図書館施設のバリアフリー化計画等を策定し改修を計画的に行う」などに対し、これを支持し、いっそうのサービスの発展を望みます。

4.大項目1 1-2 (2)1 e 「図書館業務の他市との連携を検討する e-1 図書館電算システム※2と書誌データ・ベース※3の他市との共同開発・運用を図る e-2 他市との資料の分担保存・共同保存庫を設置する」を意義あるものと評価し、その研究・促進を求めます。
 
別紙
 
 私たちライブラリー・フレンズ日野(旧日野の図書館を考える会)は、「第3次日野市行財政改革大綱(案)」における図書館職員の定数削減及び正職員が専門性を発揮したサービスを縮小する方針に対して強い危惧を抱き、反対します。

 日頃市政にご尽力いただき敬意を表します。また、図書館の窓口・分館の委託問題については、当会の意見をいれていただき、感謝いたします。さらに「第3次日野市行財政改革大綱(案)」において、「図書館サービスの拡大を図り再び日本一と言われるサービスを目指す」と表明されたことに対し、図書館行政に対する理解と基本理念を示したものとして、高く評価いたします。
 しかし、それと同時に、図書館職員の定数削減(特に大項目3 3-1(4)h)及び正職員が専門性を発揮したサービスを縮小する方針については、冒頭の基本理念に反するものと考えざるを得ません。

 そもそも「人」の手当をせずに、サービスの向上をはかるというのは、自ずから無理があり、画餅といわざるをえません。「創意と工夫」「無駄を省くこと」はおおいに行っていただきたいですが、それだけでは根本的に無理があります。日野市が「再び日本一と言われるサービスを目指す」ならば、司書資格をもつ正規職員を核とした、長期的な展望をもつ、図書館職員集団の力量を発揮させることがなによりも肝要と考えます。

 これに反し、定数を削減し、嘱託職員でまかなっていこうとする方針では、いくら「業務教育・訓練」を行ったところで、短期間雇用者に初級程度の研修を何回も繰り返し行うことしかできず、同じ職員が長期的展望の中で経験を積み重ね、中級、上級の研修を行っていくのと比較して、市民への効果という点で、優劣は明らかです。専門性を有する業務に嘱託職員を導入するという方針については、専門性をどう考えるかという根本的な考え方に疑問を抱かざるを得ません。なぜ、「専門性を有する業務」に嘱託職員を導入するのでしょうか? なぜ日野市がすでに持っている図書館業務のノウハウを発展させていこうとするのではなく、嘱託職員にそれを新たに身につけさせ続けるという道を選ぼうとするのでしょうか。これは現在の嘱託職員の存在を否定するものではなく、嘱託職員もより安定した雇用により、司書職員を中核とした職員集団の中で、より長期的な展望で、市民といっしょに、日野の図書館の今後のあり方を探っていって欲しいと考えるものです。

 私たちもまた「再び日本一と言われる」日野市立図書館を渇望するものです。そのために、本当に必要なことは何か、「(仮称)図書館基本計画」等を市民と一緒に策定していく中で、考えていただきたいと思う次第です。
(ライブラリー・フレンズ日野 代表 小林卓)
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