ひののとしょかんを考える会通信 第2号

2001年3月26日発行



<挿入イラスト 堀田敦子>
も く じ

会員向けアンケートの結果報告 

移動図書館「ひまわり号」

今、三多摩の図書館では  
  
日野子どもの本まつり

「図書館の会」参加報告

講演会のお知らせ

活動報告 

 
◆ シリーズとしょかんをもっとよくしろう bP ◆
 
移動図書館「ひまわり号」

 日野の図書館と言えば「ひまわり号」、「ひまわり号」と言えば日野図書館と言われるほど、日本の公共図書館界にその名を馳せた、私たちの「ひまわり号」。それまでは、図書館と言えば建物の図書館を思い浮かべるのが常識だった1960年代半ば、1台のマイクロバス改造車に1,500冊程の本を載せ、市内全域への個人貸出をスタートしました。翌年、2台目のひまわり号が加わるとともに、当時としては破格な図書費が当てられ、着実に貸出実績を伸ばしていきます。その地道な活動は市民に暖かく迎えられ、図書館の必要性を確実なものにしていきました。
 日野図書館の草創期については、初代館長、前川恒雄氏の『移動図書館ひまわり号』(筑摩書房 1988年刊)に詳しく紹介されています。西洋と100年の開きがあると言われたわが国の公共図書館界に一石を投じ、その後の流れを大きく変えることとなった日野図書館の取り組みが綴られており、市民にとって図書館とは一体何なのかを考える上で非常に示唆にとんだ実践記録です。
 それから30有余年を経て、市内には分館や中央図書館が建設され、日野市の図書館網が形作さられつつある今日も、第10台目のひまわり号が市内29カ所を巡回しています。市内の全域サービスを支える役目ばかりでなく、その機動性を発揮して、保育園や幼稚園、病院や施設、学童クラブ等へも図書館サービスを繰り広げています。小さいけれど働き者のひまわり号は、日野の図書館の歴史を背負って今日も市内を走り回っています。
 ところで、一昨年発表された日野市の『行財政改革大綱』を見ると、ひまわり号の2001(平成13)年度末を目途とした廃止計画(その後の『実施計画』ではひまわり号の運行削減との文言になっている)が盛り込まれています。ひまわり号のサービスについてもう一度じっくり考えてみる必要があるようです。
   
 
 一昨年成立した地方分権一括法のあおりを受けて、これまで設置条例に図書館長の有資格条項が謳われていた保谷市・国立市・東久留米市・東村山市・日野市の5市の内、最終的に図書館長の有資格条項が何らかの形で残った自治体は次の3市となりました。地方分権の時代の到来などと囃されている中で、地方の文化を支える図書館に対するこのような対応は市民にとって本当にプラスになるのでしょうか。
 
東 村 山 市
 図書館の館長は、図書館法第4条に規定する司書の資格を有する者とする。
東久留米市
 図書館の館長は、法に規定された司書の資格を有する者又はその職務の経歴により館長の業務を行うのに十分な資質を有している者でなければならない。
日野市
 図書館の館長は、図書館機能を達成するため、図書館法に定める専門的職員のほか館長として必要な学識経験を有する者とする。 
                   
 

 第8回 日野子どもの本まつりのご案内・・・
  日 時:5月26日(土) 13:00〜16:30
  場 所:日野市生活・保健センター
  内 容:○講演会「作品を語る−無名の人々にひかりをあてて…」
       (十三湖のばば・白神山地・「弥生の村」を探しつづけた男など)
        講 師 鈴木喜代春先生(児童文学者・子どもの本研究会会長)
        ○展 示(手作りの本、学校図書館、市内文庫など)
       ○おはなし会(語り、読み聞かせ) ○手作りコーナー
        ○ミニミニ図書館
   主 催:日野・子どもと本の出会いの会
   問い合わせ先:042−592−2019 加藤宅
 
 
 
 
○9月21日 ルネ小平
 ・多摩地区の報告
 ・多摩市伊藤峻氏の送別会(石川県地方 の図書館長として迎えられた)
 
○11月30日 ルネ小平
 多摩・小平・東大和・保谷・東村山・日野の各市で図書館や文庫活動をしている人たちと山口源治郎先生を囲んでの集まりがありました。今回は参加された地域での活動報告の資料や、文春に掲載された林望氏の「図書館は貸本屋」かという記事をもとに改めて図書館の在り方について話し合いました。また杉並の荻窪保健センターで行われたブックスタートパックの配布の状況や、各市での地道な取り組みの報告がありましたので抜粋しました。
・保谷市:館長が代わって積極的にはなったが、全体としてはブックトーキングが主である。分館で幼児・小学生向けのおはなし会。田無との合併前に本の貸し出し袋を配った。
調布市:「図書館をよくする会」こどもの本を読み聞かせの会ができた。2ヶ月に1回、20人集まり反響があった。
・東大和市:ブックトーク、文庫連の集まりがあった。学校の方から依頼があり、小学校へ読み聞かせにいっている。中学生の図書館1日職員体験。
東村山市:肥田美代子さんのお話。国際子ども読書年で読書基本法を作って政府は1億2600万円の予算をとる。読書振興法を作る動きもある。学校図書館制度化を目標。社会教育予算削減、第三セクターを作り市長部局に一本化してなんでも進めていこうとしている。
小平市:イギリスの絵本の展示。夏休みの終わりに3日間読み聞かせの会。文庫連。
多摩市:親子でおはなし会。お父さんを巻き込んで夜の時間にやった。25組募集したが盛況だった。永山図書館。学校図書館に新刊本のリストを配り、先生に働きかける。審議会に毎日傍聴していた。意見は文書で出した。箱物を作らなくてもネットワークでもできるという意見もある。
120パーセント情報公開をすると市長は言っている。中央図書館の件は継続審議。
山口先生:図書館協議会そのものが大問題を抱えている。組織が沈むかどうかだ。
 
○2月22日 ルネ小平
 各市の図書館協議会の実状報告
西東京市:合併したばかりで、3月31日までは、田無、保谷のやり方で動き、4月の新年度から西東京市の形が決まるので次回に報告する。休館日や時間延長などは2市の方式をすりあわせる。
八王子市:委員の交替だが、会長と館長の話し合いで決まるので、どういう人選かわからない。文庫連から新しい人を1名出した。公民館運営審議会からも出ている。
杉並区:学校の図書担当の教員が入った。前館長と元館長もいる。
小平市:学識経験者、障害者団体、図書館友の会、文庫、社会教育委員、小・中学校より。
調布市:10人体制だが現在欠員が3人で7名。館長の意向に沿った人選ではないか。
多摩市:現在、協議会の内容はよくわからない。ただ聞くところによると、定期的には開かれていないようだ。
日野市:10人体制。利用者5人・会社員・社会教育委員・学校長・図書館情報学教授・大学図書館職員各1名。年4回開催。(久保田記)
 
 

   講演会「公共図書館の現在、そして近未来を考える」

    講 師  二村 健氏(明星大学教授・図書館情報学)
    日 時  4月22日(日曜日)
         13時15分〜 受付開始
         13時30分〜15時 講演及び質疑応答
    場 所  日野市生活・保健センター301・302会議室
    内 容  日本の公共図書館が抱えている課題は? 
         日野の図書館を含めた公共図書館のこれからの
         新しい形をいっしょに考えてみませんか。
    資料代  200円
 
 
☆この通信は点訳版もあります。ご希望の方は事務局までお申し出下さい。
三多摩図書館研究所のホームページ(http://www.hinocatv.ne.jp./~je1hyg/)の関係団体情報コーナーに、「日野の図書館を考える会」のページが掲載されています。
 
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