ひののとしょかんを考える会通信 第3号

2001年8月6日発行

& 多摩地区「図書館の会」参加報告 &
 
 
○4月19日 ルネ小平
・保谷市と田無市が合併して西東京市になり、新しい年度から職員体制も組み変わり、図書館長も決まった。開館時間の延長や、図書館協議会について、学校図書館の司書・司書教諭の配置の現状などの報告があり、ふたつの市が従来の市政を引きずりながら、合併する難しさがわかった。
・東大和市、多摩市からも現状報告。東久留米市の「上の原図書館」がやはり廃館になりそうで山口源治郎先生が市との話し合いのため欠席された。
・次回6月21日は千葉市立中央図書館の「千葉市の図書館を考える会」の方々をおよびしてその運動の話を聞く予定。そのほか、中央図書館構想、中央図書館とは?、ボランティアについてなど、会の進め方に
ついても話し合った。
 

 
 
 6月9日中央区新川にある日本図書館協会の研修室で上記の会の総会が開かれました。そこで各地域で図書館と関わる活動をしている人たちの事例報告、問題提起などが話されました。「日野の図書館を考える会」も発足時のいきさつから、現在の活動までの報告を依頼され参加しました。以下各地域の事例報告で出されたものを簡単に書き連ねます。
・大田区:「大田文化の森」の一部図書コーナーとして11月オープン。所管は地域振興部で、運営は財団法人文化振興協会に委託、さらに民間業者に窓口業務委託。「会」として区長、区議会に陳情した。継続審議になった。
・文京区:図書館に区民サービスコーナー設置計画。図書館の中に区の窓口業務をするコーナーを作り、職員が住民票などのサービスをするというもの。
・中野区:図書館廃館計画が出たが、区民の反対で一時頓挫。非常勤職員の解雇問題。
・品川区:図書館運営の委託の案が出たが、問題が多いと区の判断でやめたが、人員削減と非常勤導入の方向へ人事異動。
・荒川区:図書館非常勤職員導入。
・調布市:司書1名採用、任用替えで司書3名増。(唯一明るい話)
・西東京市:保谷市と田無市が合併し、平成13年4月1日より新しいシステムで動き出したが、新システム稼動までいろいろ問題がある。2市の蔵書の管理、インターネットによる蔵書の検索・予約の実施など。大幅な人事異動や嘱託員の適正な配置などの課題もある。
・学校図書館関係:司書職員配置の実状。学校図書館職員100名、うち職員会議に出られるのはほんの数名。一人で複数校受け持つため、忙しく走り回っている。子供たちに良い読書環境を与えるには図書館の協力が必要。
・九段高校図書館職員:都立高校の学校図書館は小・中 学校の図書館に比べれば恵まれている。学校司書制度があり、1校一人はいる。都立図書館とも人事交流ができている。だが2003年には教科を持った司書教員が増える。図書館のサービス低下につながる。
・八王子市民:八王子市に住む1市民だが、仕事で長野県から来ているが図書館のことについて知りたいので参加した。来年4月には長野の木曽に帰るがそこには図書館がない。図書館のない地域に住む住民として、図書館を作るにはどうすればよいか考えている。
・東洋大学図書館職員:いま大学図書館を民間の図書館を運営する業者に任せるところが出ている。司書の資格がなくても仕事ができるが専門的な部分でのサービスが落ちるのが懸念される。
 以上さまざまな問題が出たが、図書館は私たちにとってどういう意味を持っているのでしょうか。サービスを享受する利用者一人ひとりが考えて、行政の動きを見ていくことが大事だと思いました。 (文責 久保田 正子)
 

 
 
 90年代に入り、子どもと本の出会いを豊にと願う人々の間で、学校図書館の役割に注目し、現状の貧しさを憂え、専任職員を配置して充実をはかるよう求める声が高まりました。日本児童文学者協会、親子読書・地域文庫全国連絡会はそれぞれの大会で、いち早くアピールを採択、学校図書館のシンポジウムでは、職員問題で熱い論議が交わされるなど(シンポジウムの記録は「図書館雑誌」1990年10月号)話題を呼びました。
 学校図書館が、子どもの知性や感性を豊かに育て、教師の専門性を支えるものであること。また、今の学校教育に希望と改革をもたらす可能性があることが知られるようになりました。
 90年5月、日野市の小・中学校28校すべての学校図書館に専任職員が配置されました。これは小・中学校で、図書主任または、図書係として熱心に図書館活動を支えてこられた先生方の、かねてからの強い要望でした。日野の子どもたちは、いつも職員のいる学校図書館で読書を楽しみ、調べ学習ができるようになりました。子どもの健やかな成長を願う市民にとってこれは大きな喜びでした。
 全国各地で、住民運動団体が生まれ自治体に学校図書館の充実を求めて運動がすすみ、その結果無人の学校図書館の扉が開かれるようになりましたが、そのさきがけの一つが日野市でした。
 しかし、4年後嘱託員の雇用中止の方針が出され、これに反対する請願署名運動にとりくむため「日野市の学校図書館をもっとよくする会」は発足しました。請願署名は日野市内外の協力を得て、18,000筆を市議会に提出、審議を見守りました。その結果、嘱託員の雇用を継続することができました。
 97年学校図書館法改正の際、付帯決議によって「現に勤務するいわゆる学校司書がその職を失う結果にならないよう配慮するとともに、職員配置を含めた、学校図書館整備のための地方公共団体独自の施策を、より一層充実するよう配慮すること」とされたにもかかわらず、市教委は98年8月、「2003年3月には学校図書館の嘱託員制度を廃止する」と要綱を「改正」しました。
 99年に入り会は、@要綱の改正をしないこと。A正規の学校司書制度を新たにつくること。B市民を含めた「学校図書館審議会」を設置することを求める請願を、9,730筆の署名を添えて市教委に提出しました。しかし4回の審議の末、請願は不採択となりました。その際教育委員長は「@国や都の動向を見定めていく。A学校図書館を無人にはしない。」と発言しました。
 会は毎市議会の開催時期の前に定例会を持ち、ほぼ毎年「市民による学校図書館審議会」を開いてきました。今年に入りニュースを発行、7月より学校図書館に新しく働くことになった人のための「学校図書館連続講座」を開催しています。        (板垣記)

  学 校 図 書 館 連 続 講 座
−新しく働くことになった人のために−
主 催 日野市の学校図書館をもっとよくする会
会 場 日野市福祉支援センター2階
(モノレール高幡不動尊駅北口 京王線も可)
期 間 2001年7月7日(土)〜9月1日(土)
回 数 5回(2回目までは既に終了)
参加費 4000円(単講 1000円)会員割引あり
スタッフ 板垣葉子 加藤暉子 鈴木久美子 田沼恵美子 野口絢子 麓元子 宮田久和子 山口まり子他
申し込み・
問い合わせ
加藤(電話 042−592−2019)
  第3回 8月18日(土)9時30分〜11時30分
 テーマ 子どもたちや教員の本の要望に応えるには
第4回 8月28日(火)9時30分〜11時30分
 テーマ 読み聞かせとブックトーク
第5回 9月1日(土) 9時30分〜11時30分
 テーマ 分類の方法と本の修理(実習)
  ※2回目以降、万一の会場変更にそなえ単講の方はお問い合わせの上お出かけ下さい。
 

 
 
 総会において会則の改正の件が審議され、以下のように改正されました。

 1.会則第2条(目的)に次のように加える。
   第2条第2項
    この会は特定の政党活動・宗教活動・営利活動には関与しない。
 2.会則第12条(付則)を以下のように改正する。
   (付 則)
   第1条 この会則は2000年6月18日から施行する。
   第2条 この会則は2001年4月22日から一部改正の上施行する。    
 
☆この通信は点訳版もあります。ご希望の方は事務局までお申し出下さい。
三多摩図書館研究所のホームページ(http://www.hinocatv.ne.jp./~je1hyg/)の関係団体情報コーナーに、「日野の図書館を考える会」のページが掲載されています。
 
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