?  二村健氏講演会要旨 ?
 
『公共図書館の現在、そして近未来を考える』
              
2001年4月22日(日)
日野生活・保健センターにて
 
                      
 
1 はじめに
 
  何をしてきたか
  何をしたいか
 
2 遠隔学習社会
 
  欧米の動向
  遠隔学習社会の到来
  遠隔学習ニーズの把握
 
3 公共図書館と電子図書館
 
  公共図書館における電子図書館モデル
  遠隔学習メディアとしての電子図書館
  遠隔学習時代の公共図書館の役割
 
4 まとめ
 
  2005年の図書館像と日野市立図書館
 
 
 二村氏が『地域電子図書館構想検討協力者会議』に「地域電子図書館構想の報告書に盛り込みたいこと」として提出されたレポートから。
 
 近い将来、はぼ間違いなく遠隔学習社会が到来します。学校教育を含めて、遠隔学習社会において公共図書館は重要な学習拠点の1つとなる、という考えには、皆様のご賛同をいただけることと存じます。このための立論に必要な次のような観点を盛り込んでいただきたいと思います。
 
1.学習ニーズはますます高度化し、ITの進展とともにインターネットがそのチャンネルとなる。
2.いわゆる遠隔学習(distance learning)は大学教育をはじめ様々な分野に及ぶ
3.遠隔学習によって学習を進める人々に対して、学習スペースを提供することが図書館として重要であることが認識される。
4.人間は端末に向かってうつうつと学習を進めることは難しい。どこか人恋しく、かといって緊密な人間関係を嫌う現代人にとって、そこに行けば必ず誰かが居て、それぞれは互いに干渉せず、適当に気晴らしをしたりくつろげる設備があり、求めればレファレンスサービスも行ってくれる公共図書館は、遠隔学習社会には誠にうってつけの施設である。5.学習スペースの提供は、かつて議論された受験生のための「自習室」に似た発想と言えなくもない。しかし、大きく異なるところは、受験生と違って学習者が図書館の資料を活用する場面を限りなく想定できることである。すなわち、学習途上で疑問に思ったことをすぐ調べることのできるコレクションが背後に控えているという点である。
6.「自習室」の廃止は貸出し偏重主義の表れである。この考え方自体は誤ったものではなく、1970年代においては、我が国の図書館界が発展していくための重要なフィロソフィーであった。しかしながら、1990年代後半においては、貸出し偏重主義を反省する議論が聞こえる。これを乗り越えたところに21世紀の公共図書館像が導出されるのである。遠隔学習社会に対応することはその1つである。
 
 
 なお、二村健氏講演会の録音テープをお聞きになりたい方は事務局までご連絡下さい。
 
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