2001年11月26日 設問1:本日(11/26)の集会に対する意見感想 ******【全体的な感想】*************************** ○実態が明らかになった。 ○問題の本質や背景がよくわかった。大勢が取り組もうとしていることを心強く感じた。 ○文化を守る都民の熱い思いを感じた。 ○良かった。充実した実りのある集会でした。 ○市町村と都立のあり方、今回の再編問題を考える上で、たいへん参考になった。 ○今まで気付かなかった見方、陰に隠れていた東京都の本音、いろいろ考えさせられた。 ○都立多摩図書館のこれまでの努力。貴重な図書館であることがよくわかりました。心強く思っております。これからが大変ですが是非今までの姿勢を継続していただきたい。 ○都立図書館の今までの活動の中味、市町村との協働、再編計画の影響、背景としての国家的な動きなど、具体的にわかった。 ○深刻な気持ちになりました。けれどもこの緊急事態が、少しでもこれまで図書館が果たしてきた役割をアッピールするのに役立てばと思います。 ○平日の午後という時間帯にも関わらず参加者の人数の多さに、大変驚きました。関心をもっている人の熱気を感じました。 ○いろいろな角度から問題点が明確になりました。中川さんの資料はとても身に迫ってわかりやすかったです。rescue-tamaで読んでいましたがダイレクトに聞けて良かったです。 ○「行政評価制度」という名のもとにデタラメなことをしている。時代に逆行している、反動的なものであることがよくわかった。 ○図書館に関心のある人が多く集まり交流でき仲間意識が持てた。 ○有意義だったと思う。 ○会場がいっぱいになり元気がでた。都立多摩をこのままにしておけないという思いの広がりを感じた。 *****【基調講演その他について】*************************** ○菅谷さんのニューヨークの図書館の活動は興味深かった。このよな活動が日本の図書館で行われたらすばらしいと思いました。市民の強力なバックアップになると思います。 ○菅谷明子さんのお話も良かったし、新しい図書館政策を提案しようという住田啓子さんの提案は、私たち図書館員も市民も新しい運動をつくっていかなければならないと痛感しました。 ○基調講演の内容と今回のテーマが離れているのでは?斎藤さんの話はよく理解できた。 ○菅谷明子氏のお話が刺激的でした。 ******【問題の経過について】****************************** ○都の教育委員ではこの再編計画について可決(ママ)しているらしいが、都立の職員からその旨の説明がなかったようだが。 ○なぜこのような重要なことが、もっと早く流されないのか。本日答えは見出せない。今後のことを考えるためにも、その内部構造(権力構造)を押さえるべき 1)「あり研」のメンバー名 2)8/2職員に対する説明会~9/2 →何故この時点でマスコミへのリーチができなかったのか 具体的な上からのプレッシャーがあるのか(組合員に対し) 3)8/29 内部の管理職とは“司書”なのか 4)行政評価制度の尺度とは何か。 この原因は明らかにしてほしい。 ※正直言って行動が遅すぎる!! これでは“勝てない” *******【運営、集会そのものについて】******************** ○会場が1時ということをはっきり書いてほしかった。 ○(この集会は)少し遅いくらい。各市町村図書館中心にもっと開いて世論を高めて。 ○(この集会は)もっとしばしば開くべきだ。 ○約200人もの参加、さすが三多摩だと思った。 ○図書館関係の集会らしく資料が充実していたし、仕掛けや工夫が凝らされていた。パネルディスカッションの進行と書記は大変だったと思う。司会も落ち着いていて好感がもてた。 ○具体的な対策を考えるのに、会場発言の時間が少なかった。 *******【要望、意見、他】********************************* ○図書館の思いに終わらせることなく、この事実をより多くの都民に知らせ都立図書館をより良く発展させるために、あらゆる限りの知恵と力を結集していきましょう。 ○これほど生涯学習社会と言われているのに、まったく逆の方向に進んでいることに憤りを感じました。 ○都立の問題は区にも直結しています。今回の集会は資料もよくまとまっていて希望がもてるものです。うちの区(江東)もがんばります。応援してください。 ○たいへん参考になりました。本にするかインターネットで流してほしい。 ○本来なら市民や市町村立図書館の意見を聞く会は都が開くべき。都が都民の意見を聞かないならこれからも都民がこうした会を開き意見を言っていくしかない。市民参加の重要性が言われる時代に! ○今日の集会で報告してくださった方を中心に、都立図書館の職員の立場が脅かされるのではないかと少し心配です。 ○資料の中に利用者向のチラシが入っていました。利用者に知らせる手段として作られたと思う。図書館を利用していないと今回のことはピンとこない。図書館を利用していても都立を使ったことがないとピンとこない。まず利用者へ知らせ賛同の輪を広げていくことも小さなことですが大切ではないでしょうか。 ○大勢の方が参加されていましたが、一般の利用者の参加はどれくらいだったのでしょうか? ○具体的に出たこともあり、さらに話を進めていけたらいいと思う。 ○14万冊の保存をしていきたい。 ○「朝日タウンズ」を見た連れ合いの勧めで来ました。私たち利用者自身の問題であるのを、働いている方々が力をつくしてくださっていることに感謝いたします。 ○これからも取り組みに参加していきたいと思います。自分自身の研究をやっていく上で大問題ですので。 設問2:今回の東京都の再編計画についてご意見ご感想を ★【利用者サービスの低下を心配する声】********************** ○許せない。本を捨てるとは都立図書館の自己否定だ。 ○文化遺産の軽視である。 ○14万冊廃棄なんて、全体主義国家がやることです。 ○仕事柄とても困る。図書館はとても重要なことです。 ○とんでもない計画。住民の知る権利を抹殺するもの。 ○今までつくりあげてきた都立図書館との関係、利用者サービスが壊れていくような恐怖を感じる。 ○市民サービスの低下につながるので困ったことだと思う。 ○言語道断。読書推進運動を押し進めようとする文科省の施策と矛盾しないのでしょうか? ★★【図書館ネットワークの破壊を心配する声】*************** ○今回の都立多摩の位置付け変更は、「機能分担」というものではありません。「機能分担」と言えるのは、都立図書館の主な機能であるレファレンスや協力貸出を主に分担することだ。都立多摩を倉庫にするのではなく、協力貸出のセンター館に位置付ける「機能分担」を進めるべきです。 ○机上の論。都民、市町村立図書館も実態を見ていない計画。反対。 ○都立多摩図書館の今の機能を拡充してほしい。市町村立図書館では調べものをするにも極めて不十分。広域的なセンター図書館の充実は情報化社会の中でどうしても必要。廃止などもってのほか。 ○とにかく市町村立とその利用者(都民)にとって大変なこと。 ○都立で保存してくれている、という安心感は貴重。市部、区部の格差(資料費の差、都立への距離)を実感する。 ○相互利用の低減が目に見える。保存とバックアップは都の責務。都の方針は再考されるべきだ。 ○日比谷の児童書を都立多摩に移さない方向に。各自治体で資料費減額がされている中14万冊廃棄はナンセンス。 ★★★【教育政策全体の立場から】**************************** ○都政全体で図書館に割いている経費はそんなに大きなものでない。自己責任自己決定が問われる時代、自治体の協働が言われる時代、情報提供はより必要度が高まっている中「サービスを縮小するな」という要求はけして過大ではない。 ○都の教育政策全体の問題、特に社会教育全体を切り崩そうという動きです。さらに国の教育改革の流れにあるものです。このような全体像をとらえての行動が必要です。 ○都民カレッジがなくなることを知り絶句したことを思い出す。財政難の中で図書館だけはよくやってくれていると感謝していたのですが、こんなことになるとは思っていませんでした。今回も生涯学習部長の職名、「またやられた、だまし打ちだ」と感じている。これが何で「生涯学習拠点」なのか? ○経済効率だけでは評価できない図書館、博物館など教育施設のピンチ。首都がふんばらならなければ。 ★★★★【行政改革の進め方を問題にする声】***************** ○都立病院の民営化など都政全体のサービス切り捨ての一つ。教育面でも、教育庁の4つの重要施策の中に社会教育は一つも入って いない。 ○なりふり構わないリストラ計画に過ぎない。都民無視の都政に歯止めをかけるため、この計画をストップさせたい。 ○滅茶苦茶。理屈なし。ビジョンなし。 ○道路行政が論議されているが、利権がらみの公共事業は産業自体をだめにする。ビジネス支援、子育て支援を行う図書館の拡充が未来への道となる。 ○経費節減の波はしかたないと思っているが、実際身近なものとなり初めて実感した。多くの人が「身近なもの」として理解するところに問題解決の糸口があると思う。 ○職員にも都民にも、全く知らせず意見を聞かないやり方が本当に残念。図書館サービスを考えての計画と思えない。 ○東京都の様々な動きは市民生活を直撃する大問題。多くの都民に知らせなければ。 ○「改悪」を「改革」にすり替えた強引な決定。 ○教育を中心にした「弱者切り捨て」。何も言わせない強引なやり方に憤っています。 ○都の役人に集会に参加してもらい、生の声を聞いてほしい。 ★★★★★【地方、国全体への影響を心配する声】************* ○東京にがんばってもらわないと地方はもっと大変になる。 ○埼玉県立図書館の再編問題では、「国会、都立が近いのだから埼玉県立は不要。そんなにがんばらなくてもよい」という本庁の声がある。都立の規模が何かと基準になる。都立の縮小には全国の図書館のレベルダウンにつながる。 ○東京都全体でなく日本全体の都道府県立図書館の問題。国会図書館があれば都道府県立はいらないのか。市町村立の充実のバックには共有コレクション拠点としての都道府県立がある。 ★★★★★★★【他】************************************** ○「図書館の自由」が危ない。「資料収集の自由」はどうなる。 ○市議会の意見書など、丁寧に取り組めばできると思います。現状では23区と一緒にすると返って混乱と衰退になりそう。 ○利用者(住民)への影響を考えると、少なくても2002年度からの実施は待った方がいい。情報公開し意見を聞きながら、時間をかけて検討し、決定した方がいい。 設問3:今後の都立のあり方及び今回の問題に対する対案 【声をあげよう!】**************************************** ○生涯学習部長等は、市立図書館経由の貸出しの重要性を知らないのではないか?苦情ではなく「図書館を利用してどんなに助かったか」を図書館の広報窓口に届けアピールしよう。 公共図書館の有り難さを感じている。会社の資料室に頼っていた時期には想像がつかないほどだ。菅谷氏が紹介したアメリカの例のように利用者がお返し(寄付、ボランティアができるようになるといい-有料化ではなく自由意志で。 ○個人で、グループで「あなたの声を都庁に届けよう」 ○職場にもどり一人でも多くの職員に意識を高めてもらうよう、しっかり伝える。 ○社会教育推進全国協議会では、都の教育関係全体を対象とした決議文(正式名称未定)を出す予定です。 ○自らの自治体で声をあげる必要性があると感じた。 ○デモも行う! 【マスコミに訴えよう!】************************************* ○これだけ重要なことを半年の作業で片付けろとは! 時間をかけて検討すべき。マスコミにもっと訴えていい問題です。 ○マスコミを利用しよう。 ○出版文化など関係業界からの要望をすくいあげる。資料集にあるよりもっと拡大して考える。各種団体、ペンクラブ等。 【政治家に働きかけよう】************************************** ○各市の議会にはたらきかけ反対決議をさせよう。 ○戦い方がしりたい。市議への働きかけの具体的方法を知りたい。 ○運動論だけでは限界がある。議会へ働きかける。 ○各市の議員は各市の図書館が責任をもって説明に行こう。 ○大規模集会を行う時、石原都知事をお招きしてはどうでしょうか。「直接対話」がお好きな方です。良い方向に向くかもしれません。 ○直接都知事に面接を申込む。断られても申込む。(生涯学習部長、教育長にも) ○超党派の図書館議員を組織。首長も味方に。 ○守るばかりでなく攻める。逆に東京都に図書館振興策をつくらせる必要があると思う。都の道路政策について市立図書館で十分な情報が得られなかった。住民運動に必要な資料情報を地元の図書館で得られるような図書館の充実を。そのための専門職を。 【都立と市町村立の明日を考える】******************************* ○都立は情報センターとしての機能強化を。 ○市町村の都立の役割の充実のため負担をしても良いのでは?(保存、データベースの作成、HPの構築など) 分担金、職員の派遣、共同書庫設置など考えられる。 ○利用者(市民)、都立、NPOも含めた、都内全体のシステムつくりの立案を進める。今こそ住民運動を(役所に任せられぬ)。 ○実際そうなれば市町村同士の資料の貸借が活性化されるだろう。 ○市町村と都立のネットワークを強化する必要があるのではないか。都立図書館の拡充はその条件だ。 ○都立のインターネット検索が浸透し協力貸出が軌道にのってきた矢先に起きた問題に困惑している。利用頻度の少ない本は都立での購入市町村で共同利用が大きな目で見たばあい有効であり無駄がない。 【14万冊廃棄について】*************************************** ○とりあえずは14万冊廃棄をストップさせよう。そのあとボランティアが中心になり受入先の検討を行う。 ○14万冊を捨てずにすむのであれば計画を白紙に戻せる? ○14万冊については3年間もったらそれが財政上も一番いい。 ○千葉は人口600万都は1200万。1冊で直接利用や調査研究、協力貸出の利用の競合にどう対処するか。予約の手間、時間は? 図書館は学問芸術分野における有用財産である図書の保管管理機関であり、人類の知的文化的努力の結実であると私は思う。 ○14万冊廃棄については差止め訴訟を起す必要性があるのではないか。もっとこの問題を多くの人に知ってもらう必要がある。 【書庫問題】************************************************* ○都庁舎の中に活用できるスペースはなかったのでしょうか? ○市町村立も購入図書の見直しや分担保存、共同書庫など、都立の保存機能を軽減する方法を考えられないか。少子化でスペースはたくさんある。 ○デポジット図書館は good ideaと思いました。 ○統廃合で空いた学校を貴重書古書の一時非難場所に。いずれそこに新しい都立図書館をつくってほしい。 ○東京都全体の市町村を含めた資料共同保存計画をつくる。書庫は埼玉県等他県にあってもかまわない。 ○NPOによる本のリサイクルデポジットセンターは多摩ならでは。大きな市民の広がりで作れると思います。 ○デポジット図書館は実現性があるのでは? 【その他】************************************************* ○収蔵スペース問題も今回の大きな課題。都道府県立図書館長会議でも、ある県立館長が関東近県での共同保存庫を提案していた。 ○都立問題は日本全体の図書館問題。多摩、日比谷が一本化集中化しないと勝てない。なぜ都道府県立が必要か、国民の共通認識として広めるための契機に。 ○都立日比谷はどうなる? ○日比谷の児童を無理に多摩に持ってくる必要はない。 ○都立大学図書館を見たが、無駄なお金を使っているのに驚いた。都の担当者にはそういうところにも目を向けてほしい。 ○都立と市町村立の協力が一番。 ○デポジットライブラリーも魅力的だが、当面は「日比谷の児童を 移すな」と言う。 ○日比谷の児童書の移転先をして多摩の一般機能の中止という、一般的な筋からいえば<児童書の専門図書館を(多摩に)つくれ>ということになる。この要求を正面から掲げてはどうでしょう。 ○日比谷をビジネスライブラリーとして整備する。多摩にもビジネス支援サービス部門を設ける。 ○都立に足を運べない都民のために、必要な資料は今まで通り複本化、協力車も毎日巡回など、協力貸出を強化すべき。デポジット図書館を推進して各市町村の図書館をサポートすべき。都として費用がかかっても市町村の負担が減れば都民の負担が増えるわけでない。都市町村全体の中での効率的な運営をはかるべき。 ○・多摩地域の住民、全団体で結集すると共に、・多摩に限定しないで、図書館界全体の力を結集する方策を。 ○「望ましい基準」はサービスという歯車が逆転しないよう作られたもの。こうした基準から図書館政策を問い直すことは重要。 ○国会図書館もひどい状況で、電子図書館機能も半減。都の問題は試金石。 |
【記録】都立多摩図書館のこれからを考える集いアンケート結果