【記録】各自治体市議会への「都立図書館再編計画に関する意見書」提出を求める陳情書・要望書

小金井市
         「都立図書館再編計画」に関する意見書提出を求める陳情書 
 
 小金井市議会は東京都立図書館の再編計画について東京都に意見書を提出してください。図書館はすべての人に読書環境を保障する社会教育施設です。私たちは小金井市の図書館を充実させる運動や、未来の社会を構成する子どもたちに、よりよい読書環境が必要と考えて活動しております団体のものです。
 
 このたび都立図書館が大きく変えられると新聞報道等で知り大変驚いております。読売新聞(多摩版・十月十九日)は都立図書館の蔵書十四万冊を手放す準備が始まったと報じています。
 これは都立図書館が「都立図書館のあり方検討委員会」が中間まとめとして発表(七月中旬)したのを受け、都立図書館の「今後の都立図書館の運営について」(八月下旬)の計画で明らかにされたということです。その内容が多摩地域の市町村立図書館に知らされてのは十月十一日の館長協議会幹事会であり、十一月十三日に市町村立図書館長協議会は、都教育庁、都立中央図書館へ要請してくださるようにと書かれた要望書を、東京都市教育長会、町村教育長会に提出しました。私たちは館長協議会がこのような要望書を提出したことに敬意を表します。
 また都立多摩図書館はじめ中央、日比谷図書館の職員、市町村立図書館の職員が都立図書館の再編計画に図書館サービスの危機感を持ち、利用者に伝えてくださっていることにも敬意を表します。
 都立多摩図書館は、市町村の図書館を通して貸出しをしたり、地元の図書館で十分出来ない調べ物の援助をするバックアップの役割りを果たすなど、三多摩の市町村の図書館サービスには欠かせない存在となっております。
 そこで小金井市議会におかれましても、都立図書館の再編計画が真に都民の利用に最前のものになるように、東京都に意見書を提出していただく陳情いたします。
 
小金井市議会議長 小川和彦様
                                        
平成十三年十一月二十七日
 
陳情代表 かがくくらぶコスモ   平井崇子
小金井子ども文庫ことりのへや   山本嘉子
小金井子ども文庫サークル連絡会  相川照子
こども文庫世話人         萩谷みゆき
小金井市の図書館を考える会    星川廸子
むくむく文庫           小磯悦子
法政大学講師           小川 徹
多摩市
「都立図書館再編計画に関する意見書」提出を求める陳情書
 
陳 情 理 由
 
 私たちは未来の社会を構成する子ども達が主体的に考え、行動する社会人としての成長を願い、それを育む力は読書によって培われると信じて文庫運動を行っています。
この運動を支えるものが図書館であり、図書館はすべての人に読書環境を保証する社会教育施設です。
 このたび都立図書館が大きく変えられると新聞報道などで知り大変驚いております。
読売新聞(多摩版・十月十九日)は都立多摩図書館の蔵書十四万冊を手放す準備が始まったと報じ、これは都立図書館が「都立図書館のあり方検討委員会」が中間まとめとして発表した(七月中旬)のを受けて、「今後の都立図書館三館の運営について」(八月下旬)によるものであることを知りました。
 
その内容は、①中央図書館を中心館とし、日比谷および多摩は分館と位置付け、三館の一体的運営と収蔵・サービスの役割分担を行う。②多摩図書館は、「児童・青少年、文学、多摩資料図書館」と位置付ける。③日比谷図書館は、児童・青少年資料を多摩に移管し、その他は現状維持とする。④収蔵整理は原則として中央に一元化する。多摩は児童・青少年資料、新聞・雑誌及び多摩行政郷土資料のみ収集整理する。というものです。
 多摩図書館は、市町村の図書館への協力貸出し、協力レファレンスなどの役割があり、多摩地域の図書館にとって欠かせない存在となっています。だが、このことは多摩地域の市町村立図書館に事前に意向を確認することなく伝えられ、館長協議会では多摩地域の市町村立図書館の運営に与える影響があまりに大きいことに危惧し、 十一月十三日に次の陳情趣旨と同様の要望書を東京都市教育長会に提出し、東京都教育庁並びに都立中央図書館に対して要請を依頼しております。
 私たちは館長協議会が多摩図書館の役割を正しく認識し、要望書を提出したことに敬意を表し、館長協議会と重なる要望を東京都の関係機関に届けたいと思っています。
 西東京市議会におかれましても、都立図書館の再編計画が真に都民の図書館利用に最善のものとなるよう、関係機関に意見書を東京都に提出してくださいますよう陳情いたします。
 
陳 情 趣 旨
 
1. これまでどおり、都立多摩図書館が市町村立図書館の運営を支える体制を確保し、利用者へのサービスの水準を維持すること。
2. 日比谷図書館の児童資料移管に伴う多摩図書館の資料十四万冊の廃棄については慎重に対処すること。
3. 都立図書館の運営は市町村立図書館や利用者に及ぼす影響が極めて大きいことに鑑み、今後は事前に意向を確認する、計画を早期に明らかにし、協議することをなど協力関係を強めること。
 
 私たちは館長協議会が多摩図書館が役割を正しく認識し、要望書を提出したことに敬意を表し、館長協議会と重なる要望を東京都の関係機関に届けたいと思っております。
 多摩市議会におかれましても都立図書館の再編計画が真に都民の図書館利用に最前のものになるよう関係機関に意見書を提出していただきたく陳情いたします。
 
 平成十三年十一月二十八日 
 
多摩市議会議長  菊池富美男様
                
                           多摩市文庫連絡協議会会長 寄神 光代
調布市
調布市市議会議長様  
 
        「都立図書館再編計画」に関する意見書提出を求める陳情書
 
 東京都は財政難を理由に都立図書館(中央・日比谷・多摩の3館)の収集・事業など運営面での一元化へ向けて「都立図書館再編計画」を打ち出した事を新聞報道等(読売新聞・多摩版10・19、朝日新聞(夕)11・2)で知りました。
 東京都の方針に従えば、都民の貴重な知的財産である蔵書14万冊は廃棄・散逸の運命をたどり、危惧される状況・事態を招くことになります。
 そして又「都立中央図書館を中心館とし、日比谷・多摩を分館と位置付け、3館の一体運営と収集サービスを行う」との東京都の意向が、本当に合理的、且つ都民に役立つ計画なのかどうか、下記の点も参考にして頂きたいと思いました。
 
(一)調布市立図書館における都立図書館からの借用冊数は、過去5年間を見ても他自治体との相互貸借冊数に比べ、高い利用率が維持されている(「市報」2001年12月5日号より)。
(二)都立図書館統計表(1994年?2000年)によれば、都立図書館においては、3館とも協力貸出図書の冊数(多摩地区・23区・島における利用数)が年々伸びてきていて、特に都立多摩図書館の利用冊数は、中央館の利用数に急激に迫っている。 
(三)都立図書館の3館の三多摩の都民への協力貸出率は、2000年では、中央図書館28、6%日比谷図書館2、8%(児童・青少年資料が主としての蔵書)多摩図書館68、6%であり、それぞれの役割が生きている。
 このように、これまでの多摩図書館の多摩地域での市町村の図書館をバックアップする大きな役割と非常に高い貢献度を考慮せず、人を減らし、蔵書を減らす、日比谷と多摩2館の分館構想の導入は、都民のニーズを全く無視し、信頼感を損なう事になる。(添付資料参照)
 
 上記(一)、(二)、(三)の資料箇所は、都立図書館の機能と役割を示唆し、利用実態の一端を示したものです。
  今日の、先の見えにくい不況下にあって、図書館はこれからの時代を生きる為の知識や知恵、おもいやり、そして、今後の暮らしに役立てる上でも、チャレンジ精神を育み培う大事な拠点として、今後、社会教育施設としての役割は益々重く、一層充実した運営が求められています。
 この度の都立図書館再編計画について、この問題を市議会にて十分に御検討のうえ東京都の関係機関に、意見書を提示されますようお願い致します。 
西東京市
        「都立図書館再編計画に関する意見書」提出についての陳情書
 
                              平成13年12月7日
西東京市市議会議長                     
    佐々木順一 殿
                               子どもの読書勉強会
                                代表  服部雅子
                          
「都立図書館再編計画」が都民の図書館利用に真に役立つものとなるよう、問題点を十分に市議会で議論し、以下の点についての意見書を都に対して提出して下さるようお願いいたします。
 
1. これまでどおり、都立多摩図書館が市町村立図書館の運営を支える体制を確保し、利用者へのサービスの水準を維持すること。
2. 日比谷図書館の児童書移管に伴う多摩図書館の資料14万冊の廃棄については、とりあえず今年度中は行わず、時間をかけて十分に検討し、資料を活かす方法を検討すること。
3. 都立図書館が市町村立図書館や利用者に与える影響の大きさを考えて、今後運営に関する計画は早期に明らかにし、都民や区市町村立図書館の意向を確認し、十分に協議した上で検討をすすめること。
 
 私たちは市内で子どもたちに読書の楽しさを知らせ、読書に親しめる環境を作るため、30年に渡り活動して参りました。会員と200人を超える機関誌の購読会員の多くは、何らかの形で学校や地域での読み聞かせ活動や学級文庫運営等に参加しています。こういった活動を責任を持って行うために月に2回学習の機会を持ち、児童書への知識を深めてきました。そんな私たちをいつも支えてくれるのは公共図書館の機能です。レファレンス、リクエストサービスなどきめ細かく迅速な対応には日頃から大変感謝しております。市内に無い本や貸し出し中の本で急ぎのものなどは、多摩図書館のバックアップサービスのおかげで一週間もすれば手に入れることができます。
 ところが、先月からの新聞報道などでこの都立図書館の優れたシステムが無くなると聞き、信じられない思いです。また、有名な日比谷図書館の児童室が無くなること、都立多摩図書館の14万冊もの本が実質的に廃棄されることを聞き、大変驚いています。大型の自治体図書館1館分もの蔵書が資源ゴミとなってしまうなど、許されて良いものでしょうか?図書館の本は私たち住民の財産です。また、私たちが知りたい情報を速やかに手にできることを保障するのは図書館の第一の目的のはずです。
 西東京市では学校図書館専門員を配置し、先進的な学校図書館運営をして下さっていることは市民として誇りに思っています。これから、ますますその成果が期待される新学習指導要領が始まり、自ら学ぶ調べ学習が中心になっていく時に、子どもたちの知りたい欲求に応える肝心の図書館のサービスが低下するようでは保護者としても不安を覚えます。
 また、都立多摩図書館のサービスが低下すれば、市区町村の図書館はこれまで買わずにすんでいた本を購入しなければならなくなり、市の財政にも影響が出るかもしれません。
 このような重大な問題が図書館や市区町村議会にも図られることなく、決定実施されようとしていることは、市民として、都民としてたいへん遺憾に思います。どうぞ、西東京市の市議会におかれましてはこの問題をとりあげ十分に議論して下さいますよう、そして、前記三項の主旨を踏まえた意見書を提出していただきたく陳情いたします。
西東京市
       「都立図書館再編計画」にかんする意見書提出を求める陳情書 
 
西東京市市議会議長 佐々木順一様
 
 私たちは未来の社会を構成する子ども達が主体的に考え、行動する社会人としての成長を願い、それを育む力は読書によって培われると信じて読書運動を行っています。この運動を支えるものが図書館であり、図書館はすべての人に読書環境を保証する社会教育施設です。
 このたび都立図書館が大きく変えられると新聞報道などで知り大変驚いております。読売新聞(多摩版・十月十九日)は都立多摩図書館の蔵書十四万冊を手放す準備が始まったと報じ、これは都立図書館が「都立図書館のあり方検討委員会」が中間まとめとして発表した(七月中旬)のを受けて、「今後の都立図書館三館の運営について」(八月下旬)によるものであることを知りました。
 
 その内容は、
・中央図書館を中心館とし、日比谷および多摩は分館と位置付け、三館の一体的運営と収蔵サービスを行う。
・多摩図書館は、「児童・青少年、文学、多摩資料図書館」と位置付ける。
・日比谷図書館は、児童・青少年資料を多摩に移管し、その他は現状維持とする。
・収蔵整理は原則として中央に一元化する。多摩は児童・青少年資料、新聞・雑誌及び多摩行政郷土資料のみ収集整理する、というものです。
 
 多摩図書館は、市町村の図書館への協力貸出し、協力レファレンスなどの役割があり、多摩地域の図書館にとって欠かせない存在となっています。だが、このことは多摩地域の市町村立図書館に事前に意向を確認することなく伝えられ、館長協議会では多摩地域の市町村立図書館の運営に与える影響があまりに大きいことを危惧し、 十一月十三日に次の陳情趣旨と同様の要望書を東京都市教育長会に提出し、東京都教育庁並びに都立中央図書館に対して要請しております。
 私たちは館長協議会が多摩図書館の役割を正しく認識し、要望書を提出したことに敬意を表し、館長協議会と重なる要望を東京都の関係機関に届けたいと思っています。
 西東京市議会におかれましても、都立図書館の再編計画が真に都民の図書館利用に最善のものとなるよう、関係機関に意見書を東京都に提出してくださいますよう陳情いたします。
 
陳 情 趣 旨
 
1. これまでどおり、都立多摩図書館が市町村立図書館の運営を支える体制を確保し、利用者へのサービスの水準を維持すること。
2. 日比谷図書館の児童資料移管に伴う多摩図書館の資料十四万冊の廃棄については慎重に対処すること。
3. 都立図書館の運営は市町村立図書館や利用者に及ぼす影響が極めて大きいことに鑑み、今後は事前に意向を確認する、計画を早期に明らかにし、協議することをなど協力関係を強めること。
 
 平成十三年十一月二十八日                 
                西東京市内在住
                      科学あそびの会 赤藤 由美子
                      ロッキー文庫  越野 里美
東村山市
「都立図書館再編計画に関する意見書」提出を求める請願書

請願趣旨
 
一、 これまでどおり、都立多摩図書館が市町村立図書館の運営を支える体制を確保し、
   利用者へのサービスの水準を維持すること。
二、 日比谷図書館の児童書移管に伴う多摩図書館の資料十四万冊の廃棄については慎重
   に対処すること。
三、 都立図書館の運営は市町村立図書館や利用者に及ぼす影響が極めて大きいことに鑑
  み、今後は事前に意向を確認する、計画を早期に明らかにし、協議することなど協力
  関係を強めること。
 
 
請願理由
 私たちは未来の社会を構成する子どもたちが主体的に考え、行動する社会人としての成
長を願い、それを育む力は読書によって培われると信じております。
 それを支えるものが図書館であり、図書館はすべての人に(大人向けも大事)読書環境
を保証する社会教育施設です。
 このたび都立図書館が大きく変えられると新聞報道等で知り、大変驚いております。
読売新聞(多摩版・十月十九日)は都立図書館の蔵書十四万冊を手放す準備が始まったと報
じ、これは都立図書館が「都立図書館のあり方検討委員会」が中間まとめとして発表した
(七月中旬)のを受けて「今後の都立図書館の運営について」(八月下旬)によるもので
あることを知りました。
その内容は
一、 中央図書館を中心館とし、日比谷、多摩は分館と位置付け、三館の一体的運営と収
  蔵・サービスの役割分担を行う。
二、 多摩図書館は、「児童・青少年資料、文学、多摩資料図書館」と位置付ける。
三、 日比谷図書館は、児童・青少年資料を多摩に移管し、その他は現状維持とする。
四、 蔵書整理は原則として中央に一元化する。多摩は児童・青少年資料、新聞、雑誌及
  び多摩行政郷土資料のみ収集整理する、というものです。
 多摩図書館は市町村の図書館への協力貸し出し、協力レファレンスなどの役割があり、
多摩地域の図書館にとって欠かせない存在になっています。だがこのことは多摩地域の市
町村図書館に事前に意向を確認する事なく伝えられ、東京都市町村図書館長協議会では多
摩地域の市町村立図書館の運営に与える影響があまりに大きいことに危惧し、十一月十三
日、前記の請願趣旨と同様の要望書を東京都市教育長会に提出し、東京都教育庁並びに都
立中央図書館に対して要請を依頼しております。
 東村山市議会におかれましても都立図書館が真に都民の図書館利用に最善のものになる
よう前記三項の主旨を踏まえた意見書を提出していただきたく請願いたします。    
                                        
 私たちは東京都市町村図書館長協議会が多摩図書館の役割を正しく認識し、要望書を提
出したことに敬意を表し、東京都市町村図書館長協議会と重なる要望を東京都の関係機関
に届けたいと思っております。
 
平成13年12月12日
 
                   氏名(代表者)東村山市文庫・サークル連絡会
                                   川島 恭子
 
                          紹介議員氏名   島崎 洋子
 
東村山市議会議長  木村 芳彦殿
東大和市
「都立図書館再編計画に関する意見書」提出に関する請願
 
 
請願 要旨 都立図書館再編計画に関して、都立多摩図書館が市町村立図書館の運営に与える影響について      
      
請願 理由 都民の生活に欠かせない都立図書館のサービス低下を懸念する為 
             
                          (提出者) 氏名 松本 玲子
 
平成13年11月30日
東大和市議会議長
  清水 弘様
 
「都立図書館再編計画に関する意見書」提出を求める請願
   
・請願趣旨
一、これまでどおり、都立多摩図書館が市町村立図書館の運営を支える体制を確保し、利用者へのサービスの水準を維持すること。
二、日比谷図書館の児童書移管に伴う多摩図書館の資料十四万冊の廃棄については慎重に対処すること。
三、都立図書館の運営は市町村立図書館や利用者に及ぼす影響が極めて大きいことに鑑み、今後は事前に意向を確認する、計画を早期に明らかにし、協議することなど協力関係を強めること。
 
・請願理由
私たちは未来の社会を構成する子どもたちが主体的に考え、行動する社会人としての成長を願い、それを育む力は読書によって培われると信じております。
それを支えるものが図書館であり、図書館はすべての人に(大人向けも大事)読書環境を保証する社会教育施設です。
このたび都立図書館が大きく変えられると新聞報道等で知り、大変驚いております。
読売新聞(多摩版・十月十九日)は都立図書館の蔵書十四万冊を手放す準備が始まったと報じ、これは都立図書館が「都立図書館のあり方検討委員会」が中間まとめとして発表した(七月中旬)のを受けて「今後の都立図書館の運営について」(八月下旬)によるものであることを知りました。
その内容は
一、中央図書館を中心館とし、日比谷、多摩は分館と位置付け、三館の一体的運営と収蔵・サービスの役割分担を行う。
二、多摩図書館は、「児童・青少年資料、文学、多摩資料図書館」と位置付ける。
三、日比谷図書館は、児童・青少年資料を多摩に移管し、その他は現状維持とする。
四、蔵書整理は原則として中央に一元化する。多摩は児童・青少年資料、新聞、雑誌及び多摩行政郷土資料のみ収集整理する、というものです。
 
 多摩図書館は市町村の図書館への協力貸し出し、協力レファレンスなどの役割があり、多摩地域の図書館にとって欠かせない存在になっています。だがこのことは多摩地域の市町村図書館に事前に意向を確認する事なく伝えられ、東京都市町村図書館長協議会では多摩地域の市町村立図書館の運営に与える影響があまりに大きいことに危惧し、十一月十三日、前記の請願趣旨と同様の要望書を東京都市教育長会に提出し、東京都教育庁並びに都立中央図書館に対して要請を依頼しております。
 東大和市議会におかれましても都立図書館が真に都民の図書館利用に最善のものになるよう前記三項の主旨を踏まえた意見書を提出していただきたく請願いたします。                                                      
 私たちは東京都市町村図書館長協議会が多摩図書館の役割を正しく認識し、要望書を提出したことに敬意を表し、東京都市町村図書館長協議会と重なる要望を東京都の関係機関に届けたいと思っております。
 
平成十三年十一月三十日
 
 東大和市議会議長  清水 弘様
日野市
         「都立図書館再編計画」に関する意見書提出を求める陳情書 
 
日野市市議会議長
   小川 友一様
 
 私たちは、図書館が市民生活を支えるかけがえのない大切な社会教育機関であることを信じ、
ますますの充実・発展を日々願っております。
 
 さてこの度、新聞報道等により、都立図書館の役割と機能が大きく見直されようとしていることを知り大変驚いております。読売新聞(多摩版・10月19日付け)は、都立多摩図書館の蔵書14万冊を手放す準備が進められていると報じ、これは都庁内に設置された「都立図書館のあり方検討委員会」が7月中旬に発表した中間まとめを受けて、8月下旬にまとめられた「今後の都立図書館3館の運営について」に基づくものであることを知りました。
 
 その内容は次のようなものです。
 
 ・都立中央図書館を中心館とし、日比谷および多摩は分館と位置付け、3館
  の一体的運営と収蔵サービスを行う。
 ・多摩図書館は、「児童・青少年、文学、多摩資料図書館」と位置付ける。
 ・日比谷図書館は、児童・青少年資料を多摩に移管し、その他は現状維持と
  する。
 ・収蔵整理は原則として中央に一元化する。多摩は児童・青少年資料、新聞
  ・雑誌及び多摩行政郷土資料のみ収集整理する。
 
 都立多摩図書館は、昭和62年(1987年)の開館以来市町村立図書館へのバックアップ図書館として、市町村の図書館への協力貸出し、協力レファレンスなどの役割を担い、多摩地域の図書館にとって欠かせない存在となっています。
 ところが、今回の都立図書館の再編計画は、多摩地域の市町村立図書館に事前に意向を確認することなく進められ、館長協議会では多摩地域の市町村立図書館の運営に与える影響があまりに大きいことを危惧し、11月13日に次の陳情趣旨と同様の要望書を東京都市教育長会に提出し、東京都教育庁並びに都立中央図書館に対して要請しております。
 私たちは館長協議会が多摩図書館の役割を正しく認識し、要望書を提出したことに敬意を表し、館長協議会と重なる要望を東京都の関係機関に届けたいと思っています。
 日野市議会におかれましても、都立図書館の再編計画が真に都民の図書館利用に最善のものとなるよう、東京都の関係機関に意見書を提出してくださいますようここに陳情いたします。
 
陳 情 趣 旨
 
1. これまでどおり、都立多摩図書館が市町村立図書館の運営を支える体制を確保し、利用者へのサービスの水準を維持すること。
2. 日比谷図書館の児童資料移管に伴う多摩図書館の資料14万冊の廃棄については慎重に対処すること。
3. 都立図書館の運営は市町村立図書館や利用者に及ぼす影響が極めて大きいことに鑑み、今後は事前に意向を確認する、計画を早期に明らかにし、協議することをなど協力関係を強めること。
 
 平成13年12月10日
                       日野市多摩平******
                         日野の図書館を考える会代表  久保田正子
府中市
平成14年2月13日
 
府中市議会議長 相原博様
                           府中・学校図書館を育てる会
                            陳情代表  山田 節子
 
           都立図書館再編計画に関する意見書」提出を求める陳清
 
【陳情理由】
 私たちは、子どもたちの読書環境の中でも特に大切な学校図書館の充実をめざして、司書、保護者、教師、文庫活動をする、などさまざまな立場の市民がいっしょに学習や交流を行っている市民団体です。昨年からは、学校で読み聞かせを始めた保護者の方を対象に読み聞かせの連続講座なども行っています。学校では4月から「総合的な学習の時問」が本格的に始まりますが、学校図書館は調べ学習などで市立図書館の協力が今まで以上に必要になります。都立図書館は、そうした市立図書館のサービスを支える重要な役割を果たしています。中でも都立多摩図書館は、1987年の開館以来、本の保管スペースや予算に限りのある市町村立図書館への支援図書館として、市町村の図書館への協力貸し出しや資料調査協力などを積極的に行ってきました。多摩地域の図書館を支える要として無くてはならない存在です。
 ところがこのたび都立図書館の再編計画を前提に都立多摩図書館の蔵書が10万冊以上も手放されることになり大変不安に思っております。
 今回の再編計画では、これまで独自予算で運営してきた都立多摩図書館が都立中央図書館の分館になり、青少年・児童資料、新聞・雑誌および多摩行政郷土資料のみを収集することになる、というもので、三多摩格差がさらに広がるのではと憂えています。ごの重大な変更について多摩地域の市町村立図書館と住民に事前の説明も意向の確認もなく進められ、府中市の図書館運営にも大きな影響が危倶されます。
 
【陳晴趣旨】
1.  これまでどおり、都立図書館が市町村立図書館g運営を支える体制を確保し、多摩地域の利用者に行ってきたサービスの水準を維持すること。
2. 都立図書館の運営は、市町村立図書館や利用者に及ぽす影響が極めて大きいことを踏まえ、今後は事前に意向を確認することや、計画を早期に明らかにし、協議することなど協力関係を強めること。
 
 府中市議会におかれましては、多摩地域に住む私たち府中市民に大きな不便をもたらす今回の計画について再考を求めるよう、関係機関に意見書を提出していただきたく陳情いたします。
町田市
            都立図書館の見直しを要請する意見書を
           東京都に対して提出することを求める請願書 
 
 町田市立図書館をはじめ、都内の区市立図書館は、自館で所蔵していない資料を都立図書館や他の自治体図書館から、協力貸出制度により取り寄せ、利用者に提供しています。ちなみに、2000年度中に町田市立図書館が都立図書館から借用した点数は、6584冊に及びます。これは多摩地域の図書館では、最も多い点数になります。
 そもそも、区市立図書館は、それほど規模が大きくないために、専門的な資料や古い資料は所蔵していないのが一般的です。それをバックアップすることが都立図書館の本来の役割です。この機能によって、利用者は、わざわざ時間や交通費をかけて都立図書館まで出向かなくても、地元の公立図書館に申し込めば、資料を借り受けることが可能になっています。
 ところが、都立図書館では、来年度から大幅な再編を計画しています。計画によると、①日比谷図書館及び多摩図書館は、中央図書館の分館として位置づける。②資料の収集については、三館で1冊のみ購入、保存については書庫が満杯のため、「永久保存」はやめる。③中央図書館は、IT化対応、都庁内サービス、資料の一括収集・整理、協カレファレンス、多摩図書館が受け持つ以外の全分野を受け持つ。④多摩図書館は、文学(小説・随筆など文芸単行本のみ、研究書・全集は中央図書館)、児童(日比谷から移す)、協力貸出用雑誌・新聞(現在の2/3タイトルに縮小)を受け持つ。⑤日比谷図書館は、図書の個人貸出し、視聴覚図書館として機能を分担する。⑥中央図書館及び多摩図書館は、地域分担を基本として、両館とも全般的なサービス提供、資料収集をしてきたが、機能分担を図る。等々が予定されています。
 それらが実施されると、多摩地域の公立図書館にとっては、これまで多摩図書館からうけられていたサービスが、縮小されたり、中央図書館に移管されたりすることによって、大幅に低下することになります。
 今年7月18日に実施された「公立図書館の設置及び運営上の望ましい基準」(文部科学省告示132号)は、都道府県立図書館の「運営の基本」について、「住民の需要を広域かつ総合的に把握して資料及び情報を収集、整理、保存及び提供する立場から、市町村立図書館に対する援助に努める」としています。また、その具体的内容として、①資料の紹介、提供 ②情報サービスに関する援助 ③図書館資料の保存などが挙げられています。さらに、「都道府県立図書館と市町村立図書館とのネットワーク」として「市町村立図書館との間に情報ネットワークを構築し、情報の円滑な流通の確保に努めるとともに、資料の確保にも努める」としています。加えて、「資料の収集、提供等」として「市町村立図書館等の要求に十分応えられる整備」の「実施に努める」ことになっています。
 今回の都立図書館の再編案は、すべてこれに逆行するもので到底容認できるものではありません。しかも、これらの計画は、市民に対してはもちろん、区市町村立図書館に対しても、積極的な説明、意見聴取があったという事実は確認できていません。
 よって、以下の事項について要請する。
 
                    記
 
1. 都立図書館が区市町村立図書館の運営をバックアップする体制を今までどおり確保すること。
2. 日比谷図書館からの児童書移管に伴う多摩図書館の資料廃棄については、中止すること。
3. 都立図書館の今後の運営のあり方については、区市町村立図書館との協議を十分に行うこと。
 
平成13年(2001年)12月5日
 
                    図書館活動をすすめる会
                       代 表  
町田市議会議長 中里 猪一様

【記録】各自治体市議会への「都立図書館再編計画に関する意見書」提出を求める陳情書・要望書

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