公立図書館の現在と未来を問う ー公立図書館のあり方と委託問題ー

「公立図書館の管理委託を考える」実行委員会編集・発行 1994年7月刊行 1,000円
目次
はじめに3p
Ⅰ シンポジウム「図書館の現在と未来を問う」9p
公立図書館及び職員のあり方と委託問題久保 輝巳10p
地方公社の実態と図書館の委託三橋良士明 17p
アクセス権・プライバシー保護と図書館の委託堀部 政男25p
討論と質問33p  
Ⅱ 学習会「図書館の働きと委託」前川 恒雄61p
Ⅲ 学習会「地方自治と図書館」江藤 俊昭71p
Ⅳ 学習会「教育自治と図書館」 山崎 眞秀93p
Ⅴ 経過報告115p
参考資料121p
シンポジウム・連続学習会「公立図書館の現在と未来を問う」という取り組みと、本記録集の編集を終えた今、私たちはほっとした気持ちと同時に、次の課題に向けられた厳粛な気分にとらわれています。今回の私たちの取り組みは、直接的には調布の委託問題に端を発しています。しかしそれ以前から、多摩地域の図書館は本当にこれでよいのかという危機意識が底流にあっての取り組みでした。前川恒雄さんは、「三多摩の図書館の職員は、自分の働いているまちの市民に対してと同時に、日本の図書館全体に対しても、(中略)ある責任があるということを自覚してほしい」と連続学習会の中で指摘されました。山崎眞秀さんは、「危機を危機として認識できない危機」を指摘されました。私たちに課せられた次の課題は、過去の栄光に安住したり、惰性や自己満足に陥ることではなく、多摩地域の図書館員の専門性形成と図書館経営・サービスの現状を厳しく点検し、新たな展望を切り開く図書館政策と実践を創造し、自己変革を遂げてゆくことにあります。この記録集はそのための一里塚です。(編集後記から)

公立図書館の現在と未来
公立図書館の現在と未来を問う ー公立図書館のあり方と委託問題ー

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