2004年11月15日(月) 118:30~21:30 於立川女性センターアイム 2年ぶりに総会が開かれました。 総会の内容については、以下の通りです。 このメーリングリストは、資料の添付ができませんので、総会関係資料が必要な方は事務局へお申し出ください。 また、ホームページに掲載可能な資料については掲載をしていきたいので、各報告担当者はホームページ担当へ至急データをお送りください。 1. 事務局長あいさつ:堀 2. 講演「多摩地域図書館の管理運営をめぐって―PFI、指定管理者制度の動きなど」 伊藤久雄氏/(社)東京自治研究センター理事、特定非営利活動法人東京ランポ理事 ★講演内容に沿った詳細なレジュメと大部な資料が配布されました。 3. 総会 議長:雨谷、椎原 記録:吉田 (1)報告 最近の図書館情勢 ①「多摩地域図書館」:石嶋 サービス実績・館長協議会・都立図書館における多摩市長村立図書館への協力貸出実績・子どもの読書活動推進計画策定状況・委託について ★ 資料「多摩地域の状況」配布 ②「区部図書館」:小形 委託の状況 ★資料「東京23区図書館窓口業務受託企業一覧・東京23区カウンター業務民間委託状況」配布 ③「都立図書館」:田中 業務委託の拡大・職員削減、協力事業の後退・区市町村図書館との協力信頼関係、さらに続く図書・雑誌の除籍と「再活用」の破綻、第22期都立図書館協議会、第2次都立図書館あり方検討委員会 ★ 資料「都立図書館の今」 (2)報告 「多摩むすび」設立から現在までの活動・組織・会計状況 ① 活動:堀 組織・会員数・活動日録 ★ 資料「多摩むすび」活動日録 発足から今日まで ②会計状況:国分 ★ 資料「決算報告書」 (3)想定するNPOの趣旨説明と設立後の「多摩むすび」のありかた:斎藤・江森 ※はじめに―正直な話― ・理想と現実のはざまで ・場所・人・金の問題 ・NPOの設立がすぐにはデポにつながっていかない ・都立図書館の資料大量除籍問題の結果 ※周辺の状況 ・市町村の図書館ですすむ除籍の状況 ・多摩の館長会のプロジェクトチームが共同保存について議論をすすめている ・都立図書館の状況 ※長期的な視点で、幅広く、そして制約を受けずに資料活用を考える組織体の必要性 ・利用のための資料保存、相互協力の確保、情報の共有化、物流体制 ・図書館職員だけでは制約あり。住民と考え住民の手で政策提起をしていく必要あり ※緩やかな運営体制の中で多摩地域の資料活用を考える組織体として ・法人格取得による認知の確保―ミッションは「利用のための資料保存」「デポ」 ・事業―当面は町田の5万冊の書誌情報整理、各自治体の除籍本状況調査 ・運営体制―土台つくりと土台の認知 ※「多摩むすび」という組織体との整理 ・「多摩むすび」の延長上にNPO法人をつくり「多摩むすび」は発展的解消をする のか、別組織とするのか(別組織に分けると「多摩むすび」は弱体化?) ※NPO法人設立に向けて ・都立図書館の大量除籍問題での闘いの盛り上がりと反省の土台の上に ・都の図書館行政の方向は、多摩格差を拡大する方向 ・これに対して行政に任せるだけではなく、住民の手で地域社会の課題(図書館昨日を保障していくための課題)を解決していくための組織をつくる ★資料「NPO法人の設立にむけて」 ※提案―会則変更―NPOと別組織に分けた形での提案 提案の会則の主な変更点―目的(2)削除、活動(1)削除(2)追加「多摩地域の公共図書館の資料の共同保管・共同利用のためのNPO法人を支援すること」、ほか文言の訂正等。あわせて、収入のうち会費分を除く売上・寄付等の分をNPOに寄付する案も。 ★資料「多摩地域の図書館をむすび育てる会会則変更案」 4. 質疑(Q:会員発言、A:事務局発言) Q:会則の変更・寄付については、新しいNPOの組織が明らかになってからどうするか決めるべき。今日の総会の趣旨は何か。 A:総会の趣旨は、事業報告と今後の多摩むすびの方向の「NPOと別組織にする」という提案。多摩むすびは縮小し、活動として残るのはNPO支援と情報交換と都の動きの監視となる。 Q:NPOと多摩むすびは別組織にすべき。今の事務局は図書館員中心だが、NPOは公務と両立は難しいし、企業への働きかけも難しい。市民が入らないとできない。 一方、多摩むすびの役割は終わっていない。23区のひどい状況など、図書館行政の情勢にすばやく対応する役割がある。むしろ、多摩むすびの必要性は高まっており、縮小するのはおかしい。 Q:NPOを行っているが、それなりのことができるのでNPOをつくることに賛成。ただ、一刻もはやく始めたい気持ちはわかるが、新組織立ち上げにあたっては、多摩むすび内でさらに十分討議が必要。 A:今日の総会では、多摩むすびを母体にNPOを作りたいがよいか?という確認をとりたい。別組織にする不安はあるが。 Q:これまでの多摩むすびの活動をより具体化する形としてのNPOなので、別組織をつくろうということでよいのではないか。 Q:これまで活動してきて、今日はそのNPO立ち上げの確認の会だと思っていた。NPOを作ることが多摩むすびを発展させることではないか。予算・規約の改正も、NPOができたら案のような形にしてよいのではないか。 A:現事務局体制では、NPOと多摩むすび両方のことに取り組むのは難しく、力量が足りないのが現実。別組織にしていく活動していく中で、今後活動が整理されていくと思う。 Q:それでよいと思う。 Q:この場で意思一致ができれば、NPOをつくることでよい。次の段階は、NPOの定款などを決めてNPOの設立総会を開けばよい。 A:NPOと多摩むすびの両立に悩んでいる。今日の情報交換のような場も失いたくない。ただし、こういう活動をしていて資料保存・デポに踏み込めないということでも困る。 司会:法人格をとらないと、除籍本やデータをもらったり、事務所を設けたりするのが難しい。NPO法人を立ち上げるということで了承していただけるか?挙手を求める。 ※大多数の挙手により、NPO法人設立が了承された。 A:会則の改正については、当面現行のものでもやっていけるので、NPOができてから改正することとして、今は提案を撤回する。 Q:人的パワーの点が心配。図書館員ではないNPO経験者に参加してもらわないと難しいので、事務局体制を考えてもらいたい。 A:事務局体制としては、会長:黒子、事務局長:堀は多摩むすびに残る。他の事務局員は、NPOの実働部隊に移行することもありうる。しばらく数ヶ月は、NPOの具体化に比重を置いて活動していく。次回の事務局会議は12/6(月)夜 於立川の予定。オープンな形で行うので、是非多くの人に参加して欲しい。詳しい日程・場所は別途お知らせする。 以上 報告:吉田 |
【記録】多摩地域の図書館をむすび育てる会総会報告