日時:2006年5月27日 午後6時30分より 会場:立川市女性総合センター第3学習室 参加者:19名 司会:雨谷 記録:田中 1 開会あいさつ(江森) 2 代表あいさつ(黒子) 3 斎藤誠一氏よりメッセージ 4 経過報告(堀) ・前回、2004年11月15日の総会で、「多摩むすびとは別に共同保存の実働を担うNPOを立ち上げ、財政的にも財産の大半をカンパしたい」という提案をした。NPOの立ち上げについては了承されたが、その時点ではまだどういうNPOになるか見えていない、ということで財政カンパについては先送りとなった。事務局はそれ以降、2005年の1年間かけて、NPOの定款や組織づくりを進めてきた。 ・一方で、市町村立図書館長協議会の事業として、2005年7月から2006年1月にかけて、都立の除籍本5万冊の処理が実施された。多摩むすびはボランティア窓口として会員に呼びかけ、多くの会員が重複資料のデータ検索や武蔵野市図書交流センターでの現物選別作業に参加し、事業を成功させた。メーリングリスト参加以外の会員に呼びかけることはできなかったが、多摩地域の各図書館の職員と市民ボランティアが一緒になって図書館資料の共同保存にための作業をしたことは、画期的であった。 ・NPOの理事候補も確定し、今年に入ってからは事務局との合同の会議で調整を重ねてきた。申請手続き的には法人化できる条件は整えたが、法人化の前に活動をスタートさせよう、ということで、任意団体としての「NPO 共同保存図書館・多摩」(=略称「多摩デポ」)を5月に発足させた。 ・他の動きとしては、日本図書館協会の年間事業計画に「共同保存事業の検討」が載せられた。資料保存委員会の機関誌「ネットワーク資料保存」に、多摩地域のこの間の動きを載せる予定である。また、神奈川県では、県立川崎図書館と神奈川県資料室研究会との協同による、科学技術系外国語雑誌の共同保存デポジット・ライブラリーが実際に動き出している。われわれの発想や行動は、まったく孤立しているわけではない。 5 東京都市町村立図書館長協議会の動き(手嶋) 「出版ニュース2005年12月上旬号」中川恭一論文参照 ・5万冊の処理とその後の課題 未処理事業 → 未重複資料へのデータ付与作業、市保存指定資料への保存シール貼付 ・年1回、都内の公立図書館職員が一堂に会して開催する研究集会を主催してきた東京都公立図書館長協議会(東公図)の解散を受けて、多摩地域で独自の図書館大会を開催。 第五分科会は「共同保存問題」で、「多摩むすび」が役割を担った。 ・除籍資料再活用プロジェクトによる報告書作成、提案 『多摩地域「共同利用図書館」の設置にむけて:NPOによる共同出資事業化の提案 東京都市町村立図書館長協議会除籍資料再活用プロジェクト報告』(多摩むすびHP参照) ・2006年2月に館長協議会はプロジェクトからこの報告を受理した。2006年5月に館長協議会の新体制発足。7月の総会で、事業化について討議する。 6 会計報告(国分会計欠席により、代理 堀) 「都立図書館があぶない!住民と職員の集会実行委員会」からの繰越 136,362円 収入 会費 116,000円 カンパ 239,223円 書籍売上 238,760円 計 593,983円 支出 会場費、コピー代、送料、講師謝礼等 238,685円 残高 491,660円 7 NPO準備の経過(吉田) ・法人格取得の要件を満たすために、経験者の助言も得ながら定款、設立趣旨書などの案文を準備し、東京都の事前相談も2回行った。ほぼこの形で法人化の審査に通る、というところまで来ている。 ・都立図書館の機能縮小や公立図書館の資料保存の問題に以前から関心を寄せられていた各界の方に理事になっていただいた。広い視点からかかわっていただき、12月から月1回会議を重ねている。 ・当面の活動の拠点として立川市高松町に事務所も確保、毎週木曜には事務局員がつめている。 ・法人格の取得以前に宣伝やロビー活動が必要であり、事業を確実に成功させるためには法人化の時期を見極める必要がある、ということで、当面は任意団体として活動する。5月17日の理事会で会則を決定、「NPO 協同保存図書館・多摩」を発足させた。 8 事務局からの提案(堀) 以下4点について賛同を得たい。 ①「多摩むすび」は会として、NPO「多摩デポ」を支援する。 ②「多摩むすび」の会員は、NPO「多摩デポ」の会員になっていこう。 ③「多摩むすび」の会は、NPO「多摩デポ」の設立にあたって資金カンパを行う。 具体的には、「多摩むすび」会計の残金約49万円のうち、45万円をカンパする。 ④ゆるやかな組織として、「多摩むすび」の会は残す。代表 黒子恒夫、事務局長 堀 渡。 具体的な活動については論議してほしい。 <討議> ・活動経過を了承する。NPOの支援、45万円のカンパとも賛成 ・残金が4万しかないが、多摩むすびとしての活動はしていかないのか。 → 他の活動をしないということではないが、当面お金を使うような活動は考えていない。 デポの活動にとどまらない、交流の場としての多摩むすびの実際の活動で、お金が必要となれば、 その時に考えてもよい。集会時には参加費(資料代)をもらうこともできる。 ・会の運営の仕方として、メール会員以外にも、活動の報告があるべきだ。多摩むすびは存続してほしい。発足後5年経ち、会員登録を更新しないままでいいのかも、検討すべきだ。 → メール会員以外の会員への報告ができていなかった。今後の課題である。 ・「多摩むすび」を存続させるというが、誰がやっていくのか。事務局メンバーはデポにかなり力を注ぐことになるので、やっていけるのか。 → 最低限、メーリングリストと、HPの維持だけは続ける。 ・会員でなくてMLに入っている人は、MLに入っていない会員以上のサービスを受けている。ML、HPの維持だけでは、当初この会の趣旨に賛同して入会した方の理解は得られない。 ・新たなNPOがスタートしたこの時期、力をそこに集中すべき。多摩むすびとして今後は何ができる かは、NPOが走りだしてみないとわからない。 → ゆるやかな交流の場として存続させ、NPOの活動をやりながら、考えていきたい。 4つの提案と決算報告について、拍手で確認した。 最後に「今日の報告と、今年度の予算と活動について、事務局として提案してほしい。」との要望が出された。 → 現行の会則では、年度計画を立てることにはしていない。事務局として「今年度の」という形にはならないが、事務局として「多摩むすび」の今後の存続のあり方、活動については考える。 9 「NPO 協同保存図書館・多摩」理事長 座間直壯氏 あいさつ 10 閉会あいさつ(田中) 以上 |
【記録】多摩地域の図書館をむすび育てる会総会報告